私たち株式会社アップシェアでは、ECサイトの運営からシステム開発まで「売上と利益を残すための仕組みづくり」を日々追求しています。その一環として、自社で「wanomi」というブランドのスクイーズをTikTok Shopで販売しています。

スクイーズといえば、あの独特の「もちもち」「ふわふわ」した触感が命の商品です。しかし、ECサイトで販売するとなると、物理的な制約という大きな壁が立ちはだかります。お客様は画面越しに商品を見るだけで、実際に触れることはできません。「触れないのに、どうやってその魅力を伝えるのか」。今回は、私たちが現場で試行錯誤しながら見出した、ECにおける感覚訴求のリアルな戦術をお話しします。
画面越しに「触感」をどう再現するか
スクイーズの最大の武器は触感ですが、ECではその情報が完全に遮断されます。ここで頼りになるのが「視覚」と「聴覚」の補完です。
私たちはTikTokでのショート動画を中心に、商品の質感を伝える工夫を重ねてきました。例えば、単に商品を置くのではなく、あえてゆっくりと指で押し込む様子をクローズアップで撮影します。この際、重要なのは「戻りの早さ」と「形状の変化」をいかに解像度高く見せるかです。
現場では、単なるスローモーションだけでなく、スクイーズが戻る瞬間の「独特の弾力」が伝わるようなライティングやアングルを研究しました。また、意外と見落としがちなのが「音」です。低反発素材がゆっくりと形を変える際の微かな音や、表面が擦れる音をあえて強調することで、視聴者の脳内で「触った感覚」を疑似体験させるのです。こればかりは、スペック表を眺めていても思いつかない、実際に触れて販売しているからこそ気づけた視点でした。
ライブコマースは「双方向の試着室」
TikTok LIVEでの配信は、スクイーズ販売にとって非常に強力な武器です。動画が「一方的なプレゼン」だとするなら、LIVEは「お客様の疑問をその場で解消する試着室」のような役割を果たします。
配信中によくあるのは、「これ、どれくらい柔らかいの?」「硬め?それとも超低反発?」といった質問です。私たちはこれに対し、ただ言葉で返すのではなく、視聴者のリクエストに応じて、その場で別の商品と比較したり、特定の押し方を実演したりします。
この現場対応をスムーズにするために、私たちは自社の業務プロセスにAIを積極的に組み込んでいます。例えば、過去のライブで頻出した質問や、お客様の反応が良かったフレーズを分析し、配信の台本やコメント返信の効率化に活かしています。AIは、こうした「現場の勘」を言語化し、誰でも一定の品質で対応できるようにするための強力なパートナーです。決して華やかな技術ではありませんが、地味な作業を自動化することで、私たちは「お客様との対話」という、人間ならではの業務に集中できているのです。
画面の向こう側の「欲しい」を確信に変える導線
いくら魅力的なコンテンツを作っても、購入までの導線が複雑では意味がありません。EC担当者として常に意識しているのは、いかに「迷わせないか」です。
商品を見て「触ってみたい!」と思った瞬間、即座に購入ページへ移動できる導線が必要です。TikTok Shopであれば、動画やライブ配信内に商品リンクを直結させることで、心理的な障壁を最小限に抑えています。また、コメント対応も重要な導線の一部です。質問に対して誠実に、かつ迅速に答えることで、スクイーズに対する「触感への期待」を「信頼」へと引き上げます。
現場あるあるですが、こだわりすぎて動画の編集に時間をかけすぎ、肝心の在庫管理や配送準備が疎かになっては本末転倒です。私たちは「利益が残る仕組み」を第一に考えているため、売るためのクリエイティブと、売った後のバックヤード業務のバランスを常に最適化しています。
まとめ:ECは想像力を刺激する場所
結局のところ、触れられないECで商品を売るということは、お客様の「想像力」をどれだけ刺激できるかという勝負です。
私たちがwanomiのスクイーズ販売で学んだのは、スペックを並べるのではなく、使用シーンや触った瞬間の心地よさを「体験」としていかに提供するか、という点でした。これはスクイーズに限らず、他のEC商品でも応用できるはずです。
もし現在、自社のEC運営において「売上が伸び悩んでいる」「もっとお客様に商品の良さを伝えたい」と頭を抱えている方がいれば、まずは現場の作業効率を見直すことから始めてみませんか。バックヤードの負担を減らすことで、本来注力すべき「商品を魅力的に見せる工夫」に使える時間が生まれます。
私たちはECサイトや業務システム開発の実務を通じて、こうした現場の課題解決を支援しています。同じような仕組みを取り入れたい、あるいはアプリ開発などの相談をしたいという方には、私たちの知見を提供可能です。ぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。



