AIの基礎知識を押さえておこう!なぜAIは間違えるのか?
どうも、ハイパーウェブディレクターの安斎です!
最近、AIがどんどん進化していて、「これってもう何でもできるんじゃないの?」と思う人も多いと思うんですよ。
でも実際に使ってみると、時々「えっ、それ違うよね…?」っていう回答が返ってくることもあるんす・・・。
今回は、そもそもAIってどうやって学習しているのか、なぜ間違えるのか、どうやって正しい答えを引き出せるのかについて、分かりやすく解説していきます!
実際これが分かるとAIとの付き合い方が分かるかもしれないです。
AIの「学習」ってどうやってるの?
AIが学習する流れをざっくり説明すると、こんな感じです。
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データを集める
- AIは世の中にある大量の文章データを学習します。ニュース記事や書籍、Webサイトなど、何兆単語ものデータが使われます。
- ただし、そのまま使うわけではなく、「デマ情報」「バイアス(偏った意見)」「不適切な内容」はできるだけ取り除かれます。(これを データの洗浄 といいます)
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テキストを細かく区切る
- 文章を単語やフレーズごとに分けて、それぞれを数値に変換します。(これが「トークン化」と呼ばれるプロセス)
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AIに読み込ませて学習する
- AIに「こういうパターンがあるよ」と教えて、何度も繰り返し学習させます。
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テストして精度を確認し、調整する
- AIが間違った答えを出したら、その原因を分析して 重み(ウェイト) を調整します。
※この重みについては重要なので後で説明しますね。 - これを何度も繰り返し、精度を上げていきます。
AIが間違える理由「ハルシネーション」って何?

AIを使っていると、「いや、それウソじゃん!」みたいな回答が返ってくることがあります。
これは ハルシネーション と呼ばれる現象です。
なぜハルシネーションが起こるのか?主な原因は以下の通りです。
学習データにない情報に対応できない
- AIは過去のデータを基に回答を作るので、学習していない情報については「それっぽく作る」しかありません。
確率的に「それっぽい文章」を生成しているだけ
- AIは「100%正しい答え」を出すわけではなく、「この単語の次には、この単語が続く可能性が高いな」と考えながら文章を作っています。
- だから、間違った情報でも流暢に答えてしまうことがあります。
質問の仕方によって誤解が生じる
- AIは質問の意図を完璧に理解しているわけではなく、キーワードを元に推測しています。
- 曖昧な質問をすると、AIも曖昧な答えを返してしまいます。
でも知らないことは分からないので、知ってることを元にそれっぽくやって間違った回答をしちゃうってことです。
AIの「重み(ウェイト)」とは?
AIが学習する際に、「どの情報をどれくらい重要視するか」を決めるのが 重み(ウェイト) です。
例えば、絵を描くAIに「インコを描いて」とお願いすると、見た目はインコっぽいけど、指の形がおかしかったりすることがあるあるです。
これは AIが「見た目の全体像」を重視して、「指の形」はあまり重要じゃないと判断しているから です。
この「重みのズレ」があるせいで、AIの出力結果が人間の感覚とズレることがあるんです。
どの部分が「重要」なのかをAIが判定していて、その重要度を「重み」って考えるとわかりやすいです。
なので一度依頼をして、変な回答があればそのおかしい部分は本当は重要なんだよって教えてあげることで間違いは少なくなるってことですね。
AIを上手に使うには?「プロンプティング」のコツ
AIを使うときには、ただ単に「○○について教えて」と聞くより、より具体的に指示を出すのが重要です。このスキルを プロンプティング と言います。
例えば、「犬の絵を描いて」とAIに頼む場合、こんな風にすると精度が上がります。
NG例
🚫「犬の絵を描いて」 → なんとなく犬っぽい絵が出るが、耳の形や足の数がおかしいことも。
OK例
✅「柴犬を正面から見たイラストを描いて。茶色の毛で、耳は三角形。背景は青空。」
このように、より 細かい条件 を伝えると、AIの「重み」を調整する手助けができ、より正確な結果が得られます!
文書でも同じで、どんな文書をどのような形式で、どのくらい書いてほしいかを、ちゃんとあらかじめ教える事が重要ですね。
まとめ:AIの仕組みを知れば、もっと上手に使える!
まとめると…
✅ AIは過去のデータを学習して回答を作る
✅ 間違った答え(ハルシネーション)が出ることがある
✅ AIは「重み」を調整しながら学習している
✅ プロンプティング(適切な指示の出し方)を意識すると、AIを上手に使える!
AIをうまく活用するには、「なぜ間違えるのか?」「どうすれば正しく回答させられるのか?」を理解しておくことが大事です。
これからの時代、AIとの付き合い方がどんどん重要になってくるので、ぜひこの知識を活かしてみてください!
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